VS.システム

実機について 1984年、任天堂から登場した業務用ビデオゲームシステムである。
ミディ筐体を背中合わせにしたような形状となっている。
一台にモニターが2画面、操作部分は片側に2人分用意され、ゲームによっては最大4人同時プレイに対応する。
メイン基盤は同社の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」と互換性が有り、ファミコンからの移植や、
逆に「VS.システム」用ゲームをファミコンに移植する事も容易である。
モニターが2画面ある事を生かし、「ベースボール」では攻撃側・守備側でまったく別の視点に変わったり、
「麻雀」では相手の手牌が見えないため、コンピューターだけではなく対人戦プレイも可能。
「テニス」も最大4人でのダブルス対戦も可能など、ファミコン版で不可能だったプレイスタイルを提供した。

任天堂の業務用筐体としては最も多く出回った機種だが、1986年に同社の業務用筐体販売の撤退を受け、
日本国内では早くも撤収されたが海外では人気が高く、1990年代初頭まで新作ゲームが投入されていた。
更に日本国内には未発売のガンシューティングゲーム(別項参照)や、アップライト筐体も存在する。
(下記参照)


VS.システム(アップライト筐体)

実機について 1984年、任天堂から登場した業務用ビデオゲームシステムである。
日本国内で馴染み深い上記の筐体と異なり、一般的なアップライト筐体を隣同士に接合したような形状である。
一台にモニターが2画面、操作部分は片側に2人分用意され、ゲームによっては最大4人同時プレイに対応する。
メイン基盤は同社の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」と互換性が有り、ファミコンからの移植や、
逆に「VS.システム」用ゲームをファミコンに移植する事も容易である。
モニターが2画面ある事を生かし、「ベースボール」では攻撃側・守備側でまったく別の視点に変わったり、
「テニス」も最大4人でのダブルス対戦も可能など、ファミコン版で不可能だったプレイスタイルを提供した。
別々のゲーム基盤を接続して、独立して稼働させることも可能。
この筐体は海外向けのみで、日本では未発売となった。
作品について&戯言 別の記事にある同社のテーブル筐体に続く、小型筐体ミニチュアです。
テーブル筐体と言うと「スペースインベーダー」に代表されるように、日本のビデオゲーム黎明期に欠かせない存在ですが、
当ミニチュア展示サイトで扱うサイズ(縮尺1/24)では、あまりにも小さくて何のゲームなのか分らない事と、
見栄えと作り応えの観点から基本的に大型筐体のみ扱っていましたが、ミニチュアを通してゲームの歴史を追うなら、
やっぱりテーブル筐体のミニチュア化は避けられませんでした。

別の記事にも書きましたが、任天堂は京都市に本社があるにも関わらず、同じ近畿圏である大阪市内のゲームセンター・駄菓子屋で、
あまり同社の業務用ゲーム作品を見掛けた事が無いんですよねぇ…
しかし「VSシステム」だけは別で、この筐体は地元・西成区内の諸々のゲームセンターで見掛けました。
遊べる環境に恵まれていたものの、この頃には既にファミコンゲームのカセットも40本近く所有しており、
同じような内容のゲームをわざわざゲーセンに出掛けてプレイするという気にならず、殆ど触った事もありません。
ゲーセンからの撤去も早かったようですが、割と最近まで地方の遊園地に設置されていた例もあったようで、
作者も2000年の夏に、大阪府の南端にある遊園地「みさき公園」のゲームコーナーで見掛けました。
奇跡の再会!…と思ったものの、残念ながら「故障中」の張り紙が…


別館入り口に戻る